3月15日(金): 喃語のみ発してをりぬ春の夢

 続・病み上がりである。

 喉の痛みから声が出しづらく、今日こそ出勤するつもりが在宅にさせてもらう。普段から夫と勤務先の店長しか、ほぼ大人の喋る相手がいないため、さびしい気持ちになる。

 ただでさえ時が経つのは速いのに、体調不良であっという間に一週間が終わってしまった。なんてことだ。

 昨夜は鼻詰まりから熟睡ができず、二回夢うつつで起きたことは覚えている。

 その際、母に何か用事があるという夢を見ていたため、「お母さん」と連呼しながら起きた覚えがあった。

 二回目は、子どもに顔の上に乗られて、重いよー、苦しいよーと起きたら、実際の子は自分より離れて寝ていて、何で?!と一瞬混乱。怖い夢を見たときのように夢見がわるかった。

 起床時に夫と子から、「また寝言いっとったよね〜」と言われ、「お母さんでしょ〜」と答えると、それも言っていたけど……と教えられたのが「クソジジイ」だった。

 そんな夢を見た記憶が全くなく、ひたすら困惑した。謎の寝言を連呼して、喉を痛めてしまったのなら、何だかすごくいやだと思った。

 「お母さん」連呼時の、家族の困惑した顔はちゃんと覚えており、いつも寝言で起こしてしまって申し訳ない。

 昨日、僕のマリ『常識のない喫茶店』(柏書房)を読了して、今日は続篇『書きたい生活』(柏書房)を読了した。


◆季語 春の夢(春)

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